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松本機械、省スペースロボ開発 工作機械向け

 

 松本機械工業(金沢市、松本要社長)は、工作機械向け省スペースロボットシステム「Smart Terrace『AIO―16』=写真」を開発した。段取り替えと加工対象物(ワーク)の交換を自動化し、変種変量生産への対応と生産効率の向上につなげる。同社システムインテグレーション事業の初めての製品となる。価格は1630万円(消費税抜き)から。初年度30台の受注を目指す。

 AIO―16は同社独自技術「クイックジョーチェンジ(QJC)チャック」と、爪自動交換ハンド、ワーク交換用ハンド、爪とワークを収納する多段マルチストッカー、多関節ロボットを一体化。幅2132ミリ×奥行き1200ミリ×高さ2190ミリメートルとコンパクトな設計にした。

 システムの立ち上げは2日程度で完了。工作機械とケーブル1本でつながるため移設が容易で、接続作業は1分程度で済む。ラダー変更が不要のため数値制御(NC)装置の機種を選ばない。多段マルチストッカーはロボット稼働中もトレーを外側に引き出し、安全にワーク交換できる。

 オプションでICタグ管理による爪交換時の付け間違えや加工プログラムのミスを防ぐ機能も用意。

(日刊工業新聞電子版 2021年6月17日付)