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光洋機械工業、段取り換え時間の短縮を図れるセンターレス研削盤

 
ワークレスト固定型センターレス研削盤(C6040F)

ワークレスト固定型センターレス研削盤(C6040F)

 光洋機械工業(大阪府八尾市、小西義和社長)は、段取り替え時間を短縮できるセンターレス研削盤「C6040F=写真」を開発した。砥石(といし)径610ミリメートルの加工対象物(ワーク)レスト固定型。10月20日に受注を始める。ストローク35ミリメートルのブレード上下機構を搭載し、ワーク径40ミリ―120ミリメートル間のブレード交換を不要にした。多品種小ロットの段取り替え作業を容易にし同作業の自動化などが図れる。価格は個別対応する。

 ワークレスト固定型でベッドを専用設計した。剛性を損なわず、スラッジなどの影響によるブレード上下機構の動作劣化を防止する。同固定型で懸念される砥石回転時の振動による加工精度への影響も抑制している。

 ガイダンス機能を搭載し、数値入力や調整量を見える化して段取り替え時のワーク径の変更に合わせ、スライド位置の調整などを自動で行える。

 今後は砥石幅のバリエーションを追加し、「C60Fシリーズ」として、段取り替えを重視する顧客などに対応する。砥石や調整車、各スピンドルは従来機「C60シリーズ」と共通で使える。

(日刊工業新聞電子版 2021年9月15日付)