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不二越、「アクアREVOシリーズ」の機種拡充

 
不二越のアクアREVOドリルマイクロ

不二越のアクアREVOドリルマイクロ

 不二越はドリルやタップ、エンドミルなどラウンドツールのうち「アクアREVOシリーズ」のラインアップを10月1日に拡充した。長寿命・安定加工を実現した「アクアREVOドリルマイクロ=写真」と、側面の立ち壁加工や深いポケット加工に最適な「アクアREVOミル4D」を追加。生産現場では多品種少量生産や部品の小型化が進む。多種多様なラウンドツールを用意し、増加する需要に対応する。

 アクアREVOドリルは、これまで直径2・0ミリ―16・0ミリメートルの「スタブ」「レギュラ」「セミロング」の3種を展開していた。ここに小径サイズの「マイクロ」を追加した。超微粒子超硬合金と独自の成分設計により開発した、硬さと柔軟性を両立した専用の超硬材料を使用した。

 同マイクロでは溝長が短い「5D」と、長い「10D」の2種類を用意。2種ともに直径0・5ミリ―1・99ミリメートルの全150寸法。「5D」のうち直径0・5ミリメートルで全長38ミリメートルの場合、消費税込みの価格は1本3685円。「10D」は直径0・5ミリメートル、全長38ミリメートルの場合で同4059円。電機・電子や自動車部品の小径穴加工向けに展開する。2024年までに年間3億円の売上高を目指す。

 「アクアREVOミル4D」は、工具の先端部の溝底部分(心厚)を大きくし剛性を高めた。切削時の工具のたわみ抑制につながるほか、刃の長さを長くできる。一般的な製品に比べ被削材の加工面倒れが3分の1以下となり、安定加工を実現する。

 直径1ミリ―20ミリメートルの全20寸法。直径6・0ミリメートルで全長60ミリメートルの製品の場合、消費税込みの価格は1本7249円。24年までに年間1億5000万円の売上高を目指す。

(日刊工業新聞電子版 2021年9月30日付)