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山田マシンツール、エア刻印機を簡易化 小規模事業者向け
山田マシンツール(東京都台東区、山田雅英社長)は、機能を絞った簡易型エア刻印機(ハンディータイプ)を開発した。製品の型式やロット番号などを金属部品に刻印する加工機で、小規模事業者に導入しやすいように価格を抑えた。ハンマーを使う手打ち打刻から、安全なエア式への転換を促す。1文字ずつの打刻に機能を絞り、刻印もワンタッチで交換できる。出力別の3種類のラインアップで、最大タイプでも20万円以下の価格帯に設定する。
開発したのは出力約360ニュートンの「エアポン」、同約460ニュートンの「ハイポン」、同約620ニュートンの「メガポン」の3種類。エアコンプレッサーを利用し、シリンダー内のエア圧でピストンを駆動して打刻する。
ハンディータイプに必要なシリンダー容量を精査。1文字ずつの刻印機能に限定することなどにより価格を抑えた。
先端に取り付ける専用の刻印は、1文字ずつ付け替え可能。文字を刻む印面は数字や記号などのほか、オリジナル社印などの彫刻にも対応する。
大型部品を扱う企業や小規模事業者では、ハンマーによる手打ちで打刻するケースが少なくない。このため安全性を確保しながら低価格ニーズに対応し、必要な機能を持った廉価タイプを開発した。
新製品は20―23日に名古屋市港区のポートメッセなごやで開かれる展示会「メカトロテックジャパン2021」に出展し、受注を開始。
(日刊工業新聞電子版 2021年10月18日付)