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牧野フライス、プログラム自動作成 立型MCに新機能
牧野フライス製作所は、立型マシニングセンター(MC)の新機種「v61=写真」を20日に発売した。機械動作のためのプログラム自動作成ソフトウエアの搭載や故障を最小化する構造の採用により、作業者の負担軽減と生産性向上の両立を実現した。半導体製造装置や産業機械などの部品加工業向けに、年間70台の販売を目指す。
価格は1750万円(消費税抜き)。加工範囲は幅1505ミリ×奥行き595ミリ×高さ550ミリメートルで、主軸の回転速度は毎分最大1万5000回転。送り速度は毎分60メートルと高速の仕様にした。
加工対象物(ワーク)の3次元(3D)モデルデータを機械に送るだけでプログラムを自動で作成する「マシニングプロセッサー」を同社製機械に初搭載した。プログラム作成負担がなくなる。
Y軸テレスコカバーに同社の横型MCで実績のある一枚式を採用。切りくずが詰まらず、稼働停止などのトラブルを防げる。自動工具交換装置(ATC)シャッターをサーボモーター駆動とし、故障リスクを最小化。加工時間短縮も実現する。
3点支持による高剛性の構造体(ベッド部)とスラントコラム構造も採用。多種の被削材へ対応できる加工能力と高い加減速を両立し、非切削時間の短縮などにつなげられる。
(日刊工業新聞電子版 2021年10月18日付)