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育良精機、振動防ぐ自動棒材供給機 直径51mm太物対応

 

 育良精機(茨城県つくば市、曽根栄二社長)は、防振システムを搭載した自動棒材供給機「OS51REⅢ=写真」と、棒材の設定機構を自動化した同供給機「OS4REYⅡ」の2機種を開発した。独自の新機構を搭載した機種の提案で、旋盤加工の生産性向上に寄与する。

 防振システムを搭載したOS51REⅢは、最大直径51ミリメートルの太物棒材に対応する。加工中に自動旋盤から伝わる棒材の回転エネルギーを絶縁する機構を新たに開発した。振動の抑制により高速回転時の加工精度向上が期待できるほか、故障率の低減と作業環境の改善に寄与する。

 OS4REYⅡは最小直径0・5ミリメートルの極細棒材に対応する。棒材を供給機に設定する際、従来は1本ずつ手作業でバラして材料棚に並べる必要があったが、この工程を自動化する機構を開発した。棒材を束ごと材料棚に投入するだけで、自動で1本ずつ分離して旋盤に送り込める。

 20-23日に名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された工作機械展示会「メカトロテックジャパン2021」に出品した。

(日刊工業新聞電子版 2021年10月19日付)