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第27回 優秀経営者顕彰 受賞者紹介

◆地域社会貢献者賞

前田 正明氏 前田 正明氏
前田金属工業社長(東京都立川市)
  • 【受賞理由】 産業廃棄物中間処理業の資格を持つ金属リサイクル業者であり、その経営は取引先や自治体から信頼と信用を集めてきた。また業界が抱える負のイメージをなくそうと環境対策や地域との共生に努め、JR立川駅徒歩15分の市街地で事業を継続する。都市部での安定した操業の実現は、取引先の物流を起源にした環境負荷を軽減する役目も果たしている。
  • 【喜びの言葉】 地域に迷惑をかけないように、逆に必要とされる企業になりたいと考え、発生が避けられない騒音やほこり、振動を少なくする取り組みを続けてまいりました。受賞を励みに、今後もこの地で事業が続けられるよう努力していく所存です。また今年創業58年を迎えた当社は、100年を超えて存続する「100年企業」を目標に、不断の経営革新を続けてまいります。
  • 【会社概要】 (1)金属リサイクル業(2)立川商工会議所常任委員(3)4,350万円(4)10人(5)東京都立川市柴崎町6−19−28(042−523−2411)
  • ※会社概要 (1)業種 (2)公職 (3)資本金 (4)従業員数 (5)連絡先

◆地域社会貢献者賞

木下 紘一氏 木下 紘一氏
ホテルニューアワジ社長(兵庫県洲本市)
  • 【受賞理由】 1968年の設立時から入社し、約40年間で売上高60億円を超えるグループ企業に成長させた。計六つの観光旅館を営むほか、住宅型老人ホームの経営や風力発電施設の建設を行うなど洲本温泉地区全体のイメージアップに貢献。一方、01年より洲本商工会議所の副会頭に就任し、観光客を呼び込むべく地域連携活動にも積極的に取り組んでいる。
  • 【喜びの言葉】 受賞を聞いて驚きました。観光業界は全国的には下り坂が続きますが、当社は設備投資を怠らず、付加価値を高めることで顧客満足度を高めてきました。厳しい時代ですが、良いものを提供すればお客さまは分かってくれます。安売り合戦に陥り、地域が沈んでしまわないよう価値を維持し続け、淡路島の地域を盛り上げていきたいと思います。
  • 【会社概要】 (1)旅館業(2)洲本商工会議所副会頭(3)2,000万円(4)484人(5)兵庫県洲本市小路谷20(0799−23−2200)

◆地域社会貢献者賞

黒田 昭氏 黒田 昭氏
三田商会社長(富山県富山市)
  • 【受賞理由】 軸受部品、ロボットなど機械部品を扱う専門商社。2007年、富山工業高等専門学校(現富山高等専門学校)に技術者育成の一環として「共同教育」講座を開講した。自身が持つネットワークを活用し、全国の機械、部品メーカーから技術者を講師として招いて実践型教育をサポートしている。さらに、協同組合富山問屋センターの理事長も務め、地域や業界の発展にも寄与している。
  • 【喜びの言葉】 若者たちのものづくり離れを食い止めたい。一流のエンジニアを育てたい−。そんな思いで取り組んできた活動が評価されてうれしく思います。今回の受賞は、取引先を含めた多くの方々の協力があってこそのことで、みなさんに感謝しています。これからも体の続く限り、地方の一企業として技術者の育成や地域の発展のために貢献してまいりたいと思います。
  • 【会社概要】 (1)機械部品商社(2)協同組合富山問屋センター理事長、北陸ベアリング販売協会会長(3)6,400万円(4)80人(5)富山市問屋町2−5−5(076−451−3991)

◆地域社会貢献者賞

関 文彦氏 関 文彦氏
関家具社長(福岡県大川市)
  • 【受賞理由】 福岡県大川市は国内有数の家具生産地。安価な海外輸入家具に押され国内の家具出荷高が低迷する中、地元大川の家具メーカーに生産を委託、大川家具出荷高の下支えに貢献してきた。また大川家具の歴史を学べる博物館をつくるべきだと提言。自社ビルを改築して「大川デザインミュージアム」を10月にオープンするなど、地域活性化に尽力する。
  • 【喜びの言葉】 受賞の報を受け、家具生産地として約460年の歴史を積み上げてきた先人や社員たちに心から感謝致します。今後は伝承の技を伝えるとともに、1、2級家具製作技能士を目指す若手を育成したいと思います。地元に仕事と雇用を生み出すことを使命とし、地域発展のため、お客さまのために精いっぱい取り組んでいく所存です。
  • 【会社概要】 (1)家具、インテリア、住宅関連商品企画販売(2)大川家具商業会副理事長ほか(3)1億4,000万円(4)144人(5)福岡県大川市幡保98−7(0944−88−3515)

◆地域社会貢献者賞

菅原 昌一氏 菅原 昌一氏
菅原冷蔵社長(山形県酒田市)
  • 【受賞理由】 1967年に冷凍・冷蔵倉庫業として設立。94年に自社設備を活用し保冷剤製造に業種転換した。現在、全国大手の洋菓子メーカー、小売業などに供給し、国内大手に成長を遂げた。また企業活動を通じて業況悪化した地域企業の再生に自ら携わるなど、イカそうめん、なめこなどのニッチ分野の事業拡大により地域の活性化に貢献している。
  • 【喜びの言葉】 当社は小さな企業です。当社の歩みを見て、少しでも小さな企業が生き残るための参考にしてもらえれば幸いです。新しい事業を展開するのはスピードを重視してきました。他社が手がけていないこと、やれないことを当社がやる。そうした気持ちで進んできました。これからも積極的な企業活動を通じて社会に貢献して参ります。
  • 【会社概要】 (1)保冷剤製造販売、食品事業(2)なし(3)1,300万円(4)48人(5)山形県酒田市北浜町2−82(0234−35−1361)

◆地域社会貢献者賞

水野 暢大氏 水野 暢大氏
水野水産社長(宮城県塩釜市)
  • 【受賞理由】 酸価度1.5以下の新鮮な植物油と良質な魚肉にこだわった揚げかまぼこを生産。下請型の業態から脱却し、「水野のかまぼこ」を高級ブランドに育て上げた。販路を日本全国、海外に広げ、売上高を10年で5倍以上に引き上げ、地域の雇用を確保。また、使用済み廃油を再利用してディーゼルエンジン燃料に活用するプロジェクトに参加、地域活性化に貢献する。
  • 【喜びの言葉】 うれしく思います。地方の中小企業の存在意義を日ごろから考え、ヨーロッパ型の中小企業に学び、「ビッグよりもグッド」「量よりも質」を目指し、徹底的に品質にこだわった揚げかまぼこを生産してきました。良質な製品をつくれば売れます。中小企業は良い製品を製造することで、日本にとって必要なメーカーになれます。今後も努力していく所存です。
  • 【会社概要】 (1)食品加工・販売業(2)塩釜蒲鉾連合商工業協同組合副理事長など(3)2,000万円(4)250人(5)宮城県塩釜市北浜4−4−14(022−364−8151)

◆日刊工業新聞社賞

岩子 真由美氏 岩子 真由美氏
粉研パウテックス社長(東京都品川区)
  • 【受賞理由】 粉体機器専門メーカー。粉体の精密計量技術を独自に開発しており、業界内でも高い認知度がある。ユーザーのコストダウンや省力化、環境保全にも寄与。世界的に環境問題への意識が高まる中で今後も安定した成長が期待できる。また社業だけでなく、地元品川法人会の理事など多くの経済団体の役職を務め、地域にも貢献している。
  • 【喜びの言葉】 思いもよらぬ受賞で大変光栄です。従業員一人ひとりがお客さまの声に耳を傾け、本当に一生懸命仕事をしているおかげです。現在全社員で、より一層お客さまの要望に応えられるよう業務改善に取り組んでおり、社員教育や社内の体制作りなどに尽力していきたいと思います。
  • 【会社概要】 (1)粉体機器メーカー(2)品川法人会TOC支部理事、発明協会東京支部理事、アジア太平洋工業所有権センター平成21年度人材協力委員会委員(3)1憶円(4)94人(5)東京都品川区西五反田7−22−17 TOCビル1021(03−3494−4511)

◆日刊工業新聞社賞

相原 章彦氏 相原 章彦氏
理学相原精機社長(東京都福生市)
  • 【受賞理由】 防水機能を付加した携帯電話やデジタルカメラが製品化される中で、独自技術による防水検査装置を開発した。頻繁なモデルチェンジや異機種が混合するラインでも検査ができ、携帯電話向けでは国内外の有力メーカーが採用するなど世界的なシェアを握る。「製品をつくって社会に貢献する」ことを経営理念にし、厳しい経済環境下でも堅実経営を続ける。
  • 【喜びの言葉】 事業が社会的な評価を受けうれしく思います。手がけてきた理科学機器や検査装置は国の研究機関にも採用されています。受賞を励みに今後も日本の最先端の技術開発に貢献できるよう努力する所存です。またこうした製品の開発と製造は日本に残していかなければならないと感じています。国内で事業が継続していけるよう、これからも力を尽くしてまいります。
  • 【会社概要】 (1)理科学機器の設計・製作業(2)なし(3)2,500万円(4)60人(5)東京都福生市武蔵野台2−34−22(042−553−0841)


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