このページの本文へ

機械工業デザイン賞・経済産業(通商産業)大臣賞 受賞製品

第1回(1971年・昭和46年)

■「DM-250N型 放電加工機」 三菱電機(株)

製品分野:金属加工・処理機械

【受賞のポイント】
機械の縦方向に丸味を、横方向にはシャープな角をつけ、それぞれが調和し全体として柔らかな感じを出した。機械全体と操作パネルはツートンカラーとして調和させ、パネル表示に絵文字を採用した。装置は一ヵ所から全ての操作が出来るよう配置した。

■「精密内径測定機」 (株)三豊製作所

製品分野:電気機械

【受賞のポイント】
各種部品をコンパクトにまとめ、機械の形状には作業者の疲労低減を考え丸味をつけて落ち着いた暖かさを持たせ、どっしりした信頼感を与えるようにしたデザインを高く評価。

第2回(1972年・昭和47年)

■「超高速菊半截オフセット印刷機」 (株)小森印刷機械製作所

製品分野:印刷機械

【受賞のポイント】
カバー、操作ボタンの外装材、小さいパーツのメカニズムに至るまで、完全に互換性を持つように設計した。同機種の中で世界一のコンパクト化に成功した。

■「水陸両用油圧ショベルUH03K」 日立建機(株)

製品分野:土木建設機械

【受賞のポイント】
水陸両用の実現、無線での遠隔操作、建設機械を水中で動かす技術研究が盛んだが、この種の機械を開発したのは世界初。

第3回(1973年・昭和48年)

■「BTN-13A形 NCテーブル型 横中ぐり盤」 東芝機械(株)

製品分野:工作機械

【受賞のポイント】
シンプルな外形でスマートさを強調した。ATCをつけて大型MCとしての機能も十分に果たした。先代機の技術を集約、発展させた本機は世界第一級。

■「375型油圧ショベル」 石川島コーリング(株)

製品分野:土木建設機械

【受賞のポイント】
使う立場から生み出された新鮮なデザイン。安定性向上に役立つ流線型のスタイル、オペレーターの為のより良い居住性と操作性、疲労軽減等、全て人間工学に基づいた設計をした。

第4回(1974年・昭和49年)

■「データレコーダFR-3215」 ソニーマグネスケール(株)

製品分野:電気機械

【受賞のポイント】
機械本体の小型軽量化、使用部材の節減。使いやすさに最重点をおき、同時にサービス、保守点検も容易。IC化による特性、信頼性向上の実現。

■「検眼システム」 東京光学機械(株)

製品分野:医療・福祉機器

【受賞のポイント】
被検者への負担軽減を考えた、短時間測定の実現。他覚検眼と自覚検眼の両測定を行うことの実現。レフラクトメーター(被検者の判断不要、自然瞳孔のままで測定できる)、ビジョンテスター(乱視を精度よく測定する為のオートクロス内蔵、老視測定モードは検眼の際、測定レンズが自動輻輳する)、遠視、近視度数の精密測定用のレッドグリーンフィルター内蔵。いずれも世界で初めての試み。

第5回(1975年・昭和50年)

■「電子顕微鏡H-500」 (株)日立製作所

製品分野:光学機械

【受賞のポイント】
高分解能を持つ「電子顕微鏡H−500」は汎用機種として世界で初めて1.4オングストロームでしかも125キロボルトという高分解能・高電圧を実現した。デザイン面はこれまで複雑な大型装置という印象を与える原因になっていた高トランスを大幅に小型化(約1/2)した。

■「トプコン手術用顕微鏡」 東京光学機械(株)

製品分野:医療・福祉機器

【受賞のポイント】
トプコン手術用顕微鏡は長時間にわたる手術にも疲れないよう人間工学的見地から使い易さを第一に配慮し同時に主要操作部の全自動化により省力化、高性能化を図った。カラーテレビシステムによって手術の実況を多人数が見学でき、VTRで記録することも可能。

Twitter

日刊工業新聞BusinessLine(Nikkan_BizLine)