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機械工業デザイン賞・経済産業(通商産業)大臣賞 受賞製品

第6回(1976年・昭和51年)

■「高速ファックス500シリーズ」 日立電子(株)

製品分野:電子機械

【受賞のポイント】
500シリーズはA4判原稿を1分で伝送できるファクシミリ。操作の簡便、単純化、誤操作防止を第一に考えてのオペレーションガイド方式を採用し、受信は全自動、送信も50枚まで自動的に送れる。最小スペースの高性能メカを組み立てることを企図している。

■「DWC75形放電加工機」 三菱電機(株)

製品分野:金属加工・処理機械

【受賞のポイント】
世界で最大のものはスイス製の放電加工機だが、同社のはこれに匹敵する。テーブルのX、Yストロークが大きく、他社の約3倍の80キログラムまで加工物が扱える。自動車関係の型加工に威力がある。ワイヤの供給に独自の工夫をこらし、供給リールを機械の前面に定着化している。

第7回(1977年・昭和52年)

■「マシニングセンタBMC-6B」 東芝機械(株)

製品分野:工作機械

【受賞のポイント】
工具交換装置を頭上部に乗せた門型構造で、テーブル、NC装置側面ケースなど周辺部品をそれぞれバランスよくまとめ安定感がある。大衆化路線商品という観点から、機械全体にコストダウンへの配慮がなされており、これが結果的に簡潔で機能的デザインに結びついている。

■「油圧式パワーショベルNIKKO BH70」 (株)日本製鋼所

製品分野:土木建設機械

【受賞のポイント】
主要構造部はプレス加工を多用して軽量化するとともに工数を節減、経済性を高めている。下部車体とクローラフレームを一体構造にし、走行減速機、油圧モーター、配管類を一切車体フレームに内蔵したのは初めて。全体的に丸みのある流れるボデーラインに仕立て上げ、シンプル、コンパクト、軽快さを強調。ゴツゴツした重量を持つ従来のイメージを一新した。

第8回(1978年・昭和53年)

■「モジュール型端末装置」 (株)日立製作所

製品分野:電気機械

【受賞のポイント】
プリンター部、ピンフィード部、制御部、簡易操作盤、補助操作盤など8つのモジュールで構成されている。これらのモジュールを適宜に組み合わせることによって最も機能的な端末装置を実現させた。この装置では受信機構付き汎用端末が預金、為替いずれの業務にも使用できるので為替用バックアップが不要となり、台数節減による端末システムのトータルコスト低減が図れる。

■「自立型電算写植機 SAPTON-Somanechi」 (株)写研

製品分野:電子機械

【受賞のポイント】
主体はミニコンピュータと組版プログラム「SAPCOLS」を内蔵した自立(スタンド・アロン)型で各所に多機能性部品を採用して部品の数を減らしたほか、光学系についてもレンズ数を減らすなど、全体に小型・軽量化・簡素化を図った。また、コンピュータ部の保全性はもちろん、感光材の出し入れ部を測上部に置き使いやすくしている。

第9回(1979年・昭和54年)

■「プログラマブル コントロールシステム N-5000」 (株)日立製作所

製品分野:電子機械

【受賞のポイント】
N−5000はエレクトロニクス化を大胆に進め、コンピュータ機能を豊富にとり入れている。仕事のパターンによって、標準モジュールを用意。モジュールの着脱で自在なコントロールが可能になっている。またソフトの簡単な変更で制御手順を変えられる。現場第一線の厳しい作業環境に耐えられ、しかも簡便な操作で利用できるプログラマブル・シーケンサーを目指している。

■「コルポスコープモデルOCS」 オリンパス光学工業(株)

製品分野:医療・福祉機器

【受賞のポイント】
コルポスコープモデルOCSは婦人科の子宮がん検診に用いられる顕微鏡。機能面ではパンタグラフ構造とバランスウエートによるなめらかな作動で患者へアプローチしやすい操作性を有する。ハロゲンランプとライトガイドの組み合わせによる冷光源で、ストロボ不要の写真撮影が可能となり、患者を驚かすことがない。レンズが写真専用の光学系三眼ズームでダイレクト側光方式の自動露出カメラとの組み合わせ、誰でも失敗なしに写真撮影が可能などの特色がある。

第10回(1980年・昭和55年)

■「日本語ワードプロセッサー WD-3000」 シャープ(株)

製品分野:電子機械

【受賞のポイント】
タッチペンとTV画面との対話方式で、机上の文字表より直接任意の文字を抽出・表示することで、文字の下書きや訂正、削除、付加、行詰め、縦横書き、位置決めなどの多様な編集作業に随時、的確に対応する。女性オペレーターへの配慮に徹し、文字表の配置色彩の判別性、主要部位の操作性・安全性も適切で、造形・色彩処理もコンパクトでソフトな近代的感覚にマッチしている。

■「オートマチック ウエハ プロービングマシン」 (株)東京精密

製品分野:自動化機械

【受賞のポイント】
テスターとの接続で自動測定し、不良素子にはマークを打ち出すなど集積回路の大規模生産時代に対応、素子の最終検査工程を自動化した。付属機能として、ウエハーのローディングやアンローディング、ハイトコントロール、触針の電極への位置合わせ自動化など、いろいろな機能を装備し、これらの組み合わせでセミオートからフルオートまで様々なシステム構成を選択できる。

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