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6月10日は「時の記念日」
−“時”とともに進化する“時計”を持つ楽しみ

6月10日(水曜日)付 日刊工業新聞 10面

 6月10日は「時の記念日」。時間の大切さを再認識し生活の改善・合理化を図るため、1920年に設けられた。私たちが“時”を知る上で時計は重要。日本における時計産業は16世紀中期のキリスト教伝来と同時に始まったと言われている。欧米の生産技術を積極的に導入し、業界初の市販用水晶式腕時計を開発。精度向上や薄型・軽量化、防水、耐衝撃、電波受信などの機能を搭載し高機能化を進めている。またスポーツやビジネスで使用するシーンに合わせた洗練されたデザインを追求し、“時”を知り“時計”を持つ楽しみが広がっている。

■ウォッチ完成品、昨年度出荷額16%増

 時計はどのような姿勢でも作動し携帯を目的としたウオッチと、一定の姿勢で使用するクロックがある。

 日本時計協会の調べによると、2014年のわが国のウオッチ完成品の総出荷額は前年比16%増の2482億円、総出荷量は同2%増の6830万個。クロック完成品の総出荷額は同4%減の277億円で、総出荷量は前年横ばいの1600万個となっている。

 ウオッチ完成品の輸出金額は同13%増の1413億円で、北米・欧州・アジア向けが増加した。数量ベースでは同1%増の6030万個。

 クロック完成品の輸出金額は同12%増の49億円で北米・欧州・アジア向けが伸長し、数量は前年横ばいの400万個となった。

■7月1日はうるう秒

 今年7月1日は3年ぶりとなる「うるう秒」の調整が世界同時に行われ、1秒長い日となる。

 かつては地球の公転・自転に基づく天文時(世界時)から時刻が決められていた。1958年から数十万年に1秒ずれるだけの原子時計に基づく国際原子時が標準となった。これにより1秒の長さが高精度になり、原子時計の時刻と天文時の時刻との間でずれが生じる。ずれが0.9秒以内におさまるように調整を行った時刻を、世界の標準時(協定世界時)として使用することにしている。この調整を行うため、うるう秒が挿入される。

 うるう秒の調整は72年から始まり、今回で26回目。午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に、8時59分60秒が挿入される。

■電波時計の技術

電波時計は電波送信所から発信される正確な時刻情報を乗せた標準電波をアンテナで受信した後、自動的に時刻や日付を修正して標準時を表示する。日本の標準時は情報通信研究機構(NICT)が決定し管理している。電波は福島県の大鷹鳥谷(おおたかどや)山にある福島局と佐賀県と福岡県の県境の羽金(はがね)山にある九州局の電波塔から送信されている。

全地球測位システム(GPS)の電波を利用し、衛星からの時刻情報で時間を自動で合わせ現在地の特定ができる技術もある。

■電波ソーラーウオッチ−世界のどこでも正確

 腕時計の機能とデザインは進化し続けている。カシオ計算機はフルメタルの電波ソーラーウオッチ「OCEANUS(オシアナス)」の新製品「OCW―G1000」を昨年10月に発売した。業界に先駆けてGPS電波と標準電波を受信するハイブリッドの時刻取得システムを搭載した。ワンプッシュで現在位置の特定やタイムゾーンとサマータイムを判断する。世界中どこにいても正確な時刻表示する。

 OCEANUSは「エレガンス。テクノロジー」をコンセプトにしている。新製品はハイブリッド時刻取得システムに加え、エレガントなデザインを施している。

 地域に合わせてGPS電波と標準電波を使い分け、正確な時刻に最短7秒で修正する。標準電波は日本2局と米国、英国、ドイツ、中国の合計6局に対応している。また少ない面積で受信感度を保つ高効率ソーラーセルを採用することで、GPS電波受信に必要な電力を確保するとともに、質感あるフェイスデザインを実現している。

 2都市の時刻が一目で確認できる「デュアル・ダイアル・ワールド・タイム」機能で、ワールドタイムの使い勝手を高めている。

 同社はグローバル時代のワールドタイムを作るという開発コンセプト「グローバル・タイム・シンク」のもと、今回の新製品のような高機能アナログウオッチを開発していく。

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