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六価クロムフリー処理製品・技術

9月4日(金曜日)付 日刊工業新聞 8面

 六価クロムは強い毒性があることから、欧州連合(EU)廃自動車指令(ELV指令)、電子・電気機器における特定有害物質の使用規制(RoHS指令)で使用規制されている。欧州化学品規制(REACH規制)でも高懸念物質(SVHC)に登録されており、2017年には欧州で使用できなくなる。

 そのため、三価クロムによる被膜処理や、プラスチックメッキの初期工程で表面を粗くするためのエッチングで過マンガン酸を利用するなど、代替技術が開発されている。
三価クロムは排水処理をしやすいこと、均一な電着性といった特徴があり、六価クロムによる処理と遜色ないレベルの耐久性や色合いを確保できるようになっている。過マンガン酸を使用したプラスチック用メッキ液では過マンガン酸が変質しやすいという課題があったが、添加剤に工夫が施され、長時間のメッキ処理でも安定して使用できる製品が登場している。

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有力企業の製品・技術<順不同>

奥野製薬工業

 奥野製薬工業は六価クロムを使用しない樹脂メッキ技術を開発。ノンクロムエッチング液「トップゼクロムエッチャント」とその処理技術「トップゼクロムプロセス」(特許出願中)は樹脂表面を酸化反応で粗くするエッチング液に過マンガン酸を採用。添加剤に独自の工夫を加えエッチング力の長期安定化に成功した。樹脂はABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)とPC(ポリカーボネート)/ABSで、化学ニッケルおよび直接硫酸銅いずれのプロセスにも適用。自動車部品や家電部品、水洗金具など多様な分野での使用が期待される。

新興化学工業

 近年、クロムフリーの流れの中で代替材料としてバナジウムに注目が集まる。新興化学工業はクロムフリー用途に向け、五酸化バナジウムをはじめ各種化合物製品を取りそろえ、顧客ニーズに応えた製品開発も行う。ハイテク産業に不可欠なバナジウムは、従来その多くを海外に依存。同社は1958年に、重油火力発電所などで排出される灰やボイラスラグからバナジウムを回収、製品化。バナジウムの国産化と産業廃棄物の無公害化というニーズに合った事業を展開してきた。「クロムの代わりにバナジウム」をモットーに産業界に貢献していく。

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