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2012年度・第23回 読者が選ぶ「ネーミング大賞」


 大賞に みらいのカタチ (日本生命保険) −将来への安心感評価

 日刊工業新聞社は表彰制度「第23回読者が選ぶネーミング大賞」の大賞に日本生命保険の保険商品「みらいのカタチ」を選ぶなど表彰15名称を決めた。大賞に次ぐ1位にはビジネス部門が筑水キャニコム(福岡県うきは市)の草刈機「男前刈清(おとこまえがりきよし)」、生活部門はキリンビールの第3のビール「麦のごちそう」が受賞。経済の閉そく感や暮らしの不安が増す中で、明るさや希望、幸福感などを呼び起こさせるネーミングに多くの票が集まった。
 2011年秋からの1年間に発売された新製品やサービスの中から優れたネーミングを選考し、読者の投票で選んだ。表彰式は3月7日に東京・飯田橋のホテルグランドパレスで開く。
 大賞のみらいのカタチには「将来への安心感を与える」(20代女性)、「シンプルで前向きなイメージを感じる」(30代男性)といった声が寄せられ、明るい未来を印象づけるネーミングが好感された。また「『保険=未来』というコンセプトがストレートに伝わる」(20代男性)、「保険のイメージが変わる新鮮な響きがある」(30代女性)など名前に込めた商品性を伝える力への評価も高かった。
 ビジネス部門1位で3270票を獲得した男前刈清は、「機械の無骨なイメージとは正反対に、思わずにんまりしてしまう」(60代男性)といったしゃれを評価する意見が少なくなかった。一方で「日本製の質実剛健で実用的な面が表現されている」(40代女性)、「男前な装備でありながら美しさを求める、という男気と男美を兼ね備える」(30代女性)など人それぞれ想像が膨らむ名前として注目された。
 1414票が入り生活部門1位になったのが麦のごちそう。「ぜいたくで上品な味わいがイメージできる」(50代男性)、「シンプルだが温かみが感じられる」(30代男性)など食事の彩りやおいしさが伝わる名称が読者の心をつかんだ。
 今回、名称が定着してきているといった話題性を評価するブランドネーミング賞、名称が気持ちをハッピーにさせるハッピーネーミング賞、名称がユニークあるいは創意工夫があるユーモアネーミング賞を新設。トヨタ自動車の小型ハイブリッド車「アクア」など8名称を選んだ。

第23回 読者が選ぶ「ネーミング大賞」 

ネーミング 企業・団体名
【 大 賞 】
みらいのカタチ
日本生命保険
 
【 生 活 部 門 】
1位 麦のごちそう キリンビール
2位 介護のささえ 明治安田生命
3位 ソイカラ 大塚製薬
【 ビ ジ ネ ス 部 門 】
1位 男前刈清(おとこまえがりきよし) 筑水キャニコム
2位 MILIE<ミライエ> 三菱電機
3位 止めピタ 文化シヤッター
【 ブランドネーミング賞 】
アクア トヨタ自動車
ドアモニ パナソニック
【 ハッピーネーミング賞 】
天使の贈り物 三輪そうめん山本
【 ユーモアネーミング賞 】
脚軽<アシガル> 長谷川工業
ザブン<ZABUN> 河合電器製作所
チーズ職人 オリオン精工
〒錠<ポストジョー> ガードロック
マイクジョーダン 岩田鉄工所

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