発明を認め合う社会

2020年1月の新型コロナウイルスの感染拡大から、我々の日常の暮らしは、様変わりし、事業者にも大きな影響を与え続けています。もはや新型とはいえない期間が過ぎたものの、未だにマスクを付けることが、当たり前になっています。また2022年2月には、ロシアが隣国のウクライナに攻め入り、力による現状変更を続けています。世界を震撼させる出来事であり、一般市民への被害が広がっており、憂慮するとともに、戦禍が一刻も早く収まることを祈るばかりです。

「発明」は、安全、安心な生活を続け、我々のよりよい社会の実現に向け欠かせないものです。時に発明は社会に劇的な変化をもたらします。新型コロナのパンデミックが起きたこともあり、開発中であったmRNA(メッセンジャーRNA)を活用した従来とは異なるタイプの新たなワクチンが投入されました。今後、別のウイルスによる感染症が発生した場合でも、mRNAワクチンでは、従来に比べ、開発期間が大幅に短縮できる可能性があります。パンデミックにより、突如、脚光を浴び、世界的に強いインパクトを与えました。

国内では台風、ゲリラ豪雨による引き起こされる災害、地震、火山の噴火といった自然災害への対応も求められます。いずれも精度の高いシミュレーションの実現により、疾患原因の解明、新薬の研究開発の加速、新素材の開発には、自然災害の精緻な予測は、人工知能(AI)に加え、量子技術、量子コンピューターの開発が進むことにより精度が向上するものと期待されます。発明は社会を大きくかえ、脅威に立ち向かうための力となるのです。発明を認めそれを基にした技術開発、技術特許など、他者のなしえたことに敬意を払い、認めることが、社会の健全なあり方ではないでしょうか。

「発明大賞」は創設から48回を迎えます。中堅・中小企業、研究者や個人の発明家を対象に、優秀な発明考案を生み出し、成果をあげた企業や個人をこれまで表彰してきました。

特色としては、発明大賞の歴代受賞者をはじめとする幅広い企業や個人のネットワークが、発明を生み出す環境を育んできたことです。一つの発明が、世の中を変え、我々は、発明により実現したことによって便利さを享受し、日々暮らしているのです。普段は意識せずとも、先人の業績の恩恵を受けていることは間違いありません。

これからも人類は、感染症や自然災害の脅威、困難に直面することでしょう。しかし、我々は発明をもとに、直面する課題や将来に起こりうるさまざまな問題に対処し、解決していくことは可能です。ぜひ、発明を通じて、その未来を切り開く人々の輪に加わっていただければと願っています。

応募を心からお待ちしております。

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【概要】優秀な発明や研究を通じて産業の発展、国民の生活向上に寄与した中堅・中小企業、個人を表彰

【応募案件】特許・実用新案を登録済み、または公開された発明考案

【応募資格】中堅・中小企業(資本金10億円以下)および個人、またはグループ

【審査】学識経験者らによる審査委員会で、発明考案の革新性や社会的意義などを厳正に審査

公益財団法人日本発明振興協会はわが国の中堅・中小企業の発明の振興と普及啓発のために活動しております。この表彰事業は公益財団法人日本発明振興協会の事業に対する各位からのご寄付による資金により実施するものです。

<主催>

公益財団法人 日本発明振興協会
公益財団法人 日本発明振興協会
日刊工業新聞
日刊工業新聞社

<後援>

<協力>