発明大賞 本賞所属および役職等は受賞時のものです。
転倒しても走行可能な超小型・高強度無人探査車
ダイモン 代表取締役社長 中島 紳一郎 氏

中島 紳一郎 氏
月面探査を実施可能な小型の無人探査車。転んでも走行できる特徴を持つため、「七転び八起き」からYAOKIと命名した。従来の同性能の月面探査車は数キログラム以上だが、YAOKIはわずか0.5キログラム以下の世界最小・最軽量クラスのスペックを実現。双輪式で小型軽量であるだけでなく、上空100メートルから落下させても壊れない耐久性を達成した。
米国の月輸送ミッションに参画し、YAOKIを載せた米の月着陸機が2025年に月面に到着。YAOKIは月のクレーターの撮影に成功し、日本の民間主導で開発した小型の無人探査車が月面で初めてミッションを実施した。今後の月面探査や宇宙産業の促進につながる

発明大賞 東京都知事賞
燃料噴射制御システム及び二元燃料機関
阪神内燃機工業 代表取締役 社長 木下 和彦 氏 ほか4人

木下 和彦 氏
メタノールなどの主燃料と着火性の高い重油といったパイロット燃料を併用する二元燃料機関。機関始動時にパイロット燃料のみで安定で確実に着火し、推進用クラッチが嵌合(かんごう)後に主燃料の噴射を段階的に行って噴射量の増加速度を制限する仕組みを導入。従来の重油主体の機関より二酸化炭素(CO2)排出量が削減され、環境規制への適合性が高い。従来は主燃料の噴射開始時に燃料量が急増し、失火や不安定燃焼が生じた。発明品は主燃料噴射の増加速度を制限し、安定な着火を実現。複数の制御手段を備え、運転状態に応じて最適な燃焼制御が行える。

発明大賞 日本発明振興協会会長賞
静音・衝撃吸収搬送装置
伊東電機 代表取締役会長 伊東 一夫 氏 ほか2人

伊東 一夫 氏
搬送物との接触時に衝撃を吸収し、音の発生や搬送物の損傷を抑制できるローラーコンベヤー装置。二つのローラー片が組み合わさった構造で内部を空洞化して搬送物への衝撃を緩和できる。ローラー部間の隙間を極限まで小さくしたことで小物や軟包装の物品を運べるようになった。
従来の装置は金属製のローラーで構成され、搬送物との衝突時に衝撃音の発生や搬送物が破損する危険性があった。ローラーの材質を弾力性のある樹脂部材にすることで騒音を抑え、制御装置を搭載することで搬送ゾーンごとの速度を調整できるようになった。

発明大賞 日刊工業新聞社賞
4隅の圧力を個別に調整できるパッケージ用型抜き装置
デュプロ 代表取締役社長 田中 日出男 氏 ほか3人

田中 日出男 氏
打ち抜き圧のムラを抑制する調整作業を大幅に簡素化できる小型平盤打抜装置。四つのプレスモーターを個別で制御し、移動定盤の4隅の加圧量を電子制御で調整する仕組みを構築した。サイドグリップ搬送や気流によるシート材の姿勢制御を備え、装置の小型化や安定搬送を実現した。
従来はムラを解消するためにテープを貼り、加圧調整用ハンドルを回すなどの手動での調整が必要だった。そのため熟練作業者でないと扱いにくく、調整に1―2時間かかっていた。開発した装置は誰でも数分で調整でき、作業効率と生産性が向上すると期待される。

発明功労賞







発明奨励賞


本体内で刃先が折れる据置又は吸着式安全カッター
(個人)
光広 和三 氏



