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第34回 受賞者

発明大賞本賞
合成樹脂成形用金型並びに金型温度調整装置及びその方法
小野産業株式会社
【受賞者】
技術本部 第2設計部長 佐藤義久(さとう よしひさ)
所在地:埼玉県草加市 TEL.048-926-5111
佐藤 義久 氏
技術本部 第2設計部 部長
佐藤 義久 氏
金型の熱サイクル高める
 第1号の製品を世の中に出すまでには、お客様に育てて頂いたところが大きいと言えます。実験室レベルで成功したものを、ガケから飛び降りるような決意で発注して頂き、その期待に応えるためにも、できるまでやることが目標でした。
  A4版のノートPCの筺体で、UV塗装する必要がありましたが、それだけの大面積を塗装できる企業は世界中どこにもなかった。成形はできたものの塗装ができない。試行錯誤を繰り返した末、みんなが力を合わせて、製品を世の中に送り出すことができました。
(社長 小野 大介 氏 コメントより)

 プラスチックの射出成形金型において、金型の加熱に水と蒸気、冷却に空気を使用。これを交互に同じ配管に導入して切り替えることで、短時間で金型を加熱、冷却することが可能となり、金型の熱サイクルを高めた。
 樹脂材の射出成形では、優れた外観で高品質の製品作製には金型温度が高い方が良いことが知られている。だが、金型温度を高めると、金型の加熱と冷却に時間が掛かり、実用的な成形サイクルができず生産性が低くなることが課題だった。
 今回の技術は、金型を入れ子構造にし、母型から断熱するすき間を設け、破損防止や効率向上を達成。加熱冷却管の適正配置で金型強度を維持しながら速く均一な加熱を可能にした。これによりウエルドのない高光沢良外観の成形品が得られるようになる。同時に塗装が不要になり、地球環境への負荷を低減できる。

フラットテレビ枠に使われた成形品
フラットテレビ枠に使われた成形品




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