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第34回 受賞者

発明大賞 日刊工業新聞社賞
超急速冷凍方法及びその装置
株式会社アビー
【受賞者】
社長 大和田哲男(おおわだ のりお)
所在地:千葉県我孫子市 TEL.04-7184-2336
大和田 哲男 氏
社長
大和田哲男 氏
水分の分離や組織の破壊を抑え冷凍保存
 冷凍保存する技術から、解凍したものを『生』に近い状態に戻す技術の開発を進めてきました。
  今、日本の一次産業は、平均年俸が160万円という絶望的な状態です。そういう中で、私どもは、限界集落や離島においても、冷凍技術により今までの距離というハンデをなくすことによって、若い人たちのIターン、Uターンを促す提案を全国で展開しています。また、高齢者でも働くことができる職場作りにつながるような装置開発を目指しています。
  さらに、東京大学をはじめ48の大学及び研究機関と共同研究を進め、臓器保存、組織再生医療の開発を進めています。広島大学との研究では、抜いた親知らずを保存し、数十年後に歯を移植することにも成功しています。
  CASというシステムの微弱なエネルギーの使い方を応用して、ハワイのすばる望遠鏡のノイズを止めるという技術開発にも成功しています。
  今回受賞した発明大賞に恥じないよう、さらなる開発を進めていきたいと思います。

 冷却時に「一方向の磁場」を作用させるなどの手段で、過冷却状態を経由して冷凍する技術を実現した。食品などの組織の破壊を防止し、長時間の保存が可能で解凍後もほとんど新鮮な状態に戻すことができる。
 すでにCAS(セルアライブシステム)冷蔵庫として実績がある。消費地への距離が遠いために生鮮品を冷凍して送る必要がある地域では、従来の冷凍技術では解凍時の品質が劣化する問題があった。今回の技術は冷凍保存で起きる水分の分離や組織の破壊が抑えられ、消費地と生産地の距離が縮まる。
 細胞組織の破壊を磁場、電場、音波を使って抑える冷凍方法はユニークで、国内の食品関連だけでなく、米国、タイ、フランス、中国など海外からの発注も相次いでいる。医学・医療分野も注目。

CASトンネルフリーザー(25m/処理能力1トン/時間)
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第38回発明大賞 日刊工業新聞社 日本発明振興協会