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第36回 受賞者

発明大賞 日本発明振興協会会長賞
 テーブル回転機構を用いた両面同時式偏光板貼付装置
淀川メデック株式会社
【受賞者】
常務 木村 滋
所在地:大阪市淀川区 TEL.06-4807-2161
常務
木村 滋 氏
テーブル自体を回転させる発想で装置の発展進化に成功!
 私たちの社会生活において液晶パネルは不可欠となり、携帯電話、デジタルカメラ、車載機器、PCモニターなど、用途は多岐にわたる。特にここ数年の大型液晶TVの発展成長は著しく、マザーガラスの大型化、新技術の導入など、生産効率、性能向上に一層の努力が続けられている。一方で最終製品の価格下落は激しく、装置メーカーに対する要求内容も、より一層の高性能化、高生産効率、高歩留まりが求められる。
 液晶パネルは自己発光できないため、バックライトが必要であり、バックライトが常時点灯していることから、ある一定の角度の光のみを通過させる偏光板が必要になる。
 完成した液晶パネルに偏光板を貼り付ける工程は、当社が偏光板貼付装置の1号機を製造した1985年から何ら変わっていない。しかし、この四半世紀の間に、貼付方法は進化を遂げ、大型パネルが高速で処理できる最適な方式の開発に成功している。

業界で欠かせない装置に
 液晶パネルの製造工程のパネル両面に偏光板を貼り付ける装置に関する発明。パネルを垂直に起立させ両面同時にロータリー方式で偏光板を張る技術を実現した。インライン式の装置内にロータリー方式のテーブルを2基有し、それぞれの動作を同時進行している。
 パネルを水平に搬送し片面を貼付した後に裏返して裏面に貼付するという従来の方式に対して高い効率性を実現した。従来機に比べてタクトタイムとフットプリントをそれぞれ約35%削減することに成功し、歩留まりも向上している。
 韓国や台湾、中国の液晶パネルメーカーで採用実績があり高い支持を得ている。液晶テレビは大型化する一方で価格下落も激しく、偏光板貼付装置にも高い性能が求められており、業界では欠かせない装置になりつつある。

テーブル回転機構を用いた両面同時式偏光板貼付装置




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