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第37回 受賞者

発明大賞 日本発明振興協会会長賞
ハットリング工法によるマンホールの浮上防止構造
株式会社シーエスエンジ二アズ
【受賞者】
取締役会長 一場 駿(いちば たかし)
所在地:さいたま市南区 TEL.048-866-1721
会長
一場 駿 氏
土木設計の経験を活かし、災害からライフラインを守る
 私どもは、モノづくりとはかかわりのない土木の設計会社で、特許や発明大賞ということは夢にも思っていませんでした。これまで、液状化によってマンホールが浮き上がるという現象は、あまり認識されていませんでしたが、東日本大震災において、浦安で2メートル以上マンホールが浮き上がり、トイレや水道が使えず、3万人もの人に影響を与えました。
 当社が開発したのは、こうした液状化時のマンホール浮き上がりを防止する技術で、開発のきっかけとなったのは、平成16年に新潟で発生した中越地震です。当時、小さな山間の町で、1400個ものマンホールが浮き上がる被害が発生したのです。
 土木設計を行う建設コンサルタントである当社は、モノづくりの経験が全くなかったことから、メーカーと販売会社の異なった業態と連携することで開発を進めました。大変苦労しましたが、結果、すばらしい工法が完成したと感じています。この技術で、ライフラインの安全・安心に寄与していきたいと考えています。

マンホールの浮上防止
 地震時の液状化によってマンホールが浮き上がることを防止する方法についての 発明。コンクリートブロックや砕石を敷設することで、重量によってマンホール が浮き上がることを防止する仕組み。
 これまでにも非液状化地盤へアンカーを打ち込む方法など、マンホールの浮き上 がり防止法は多く提案されているが、この方法は簡単に施工できる点が特徴。東 日本大震災で被害を受けた宮城県や千葉県浦安市などを含めた地域に、過去3年 で1000基を超える実績がある。

マンホールの浮上を抑制するブロック

ハットリング工法の概要




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