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第38回 受賞者

発明大賞 日刊工業新聞社賞
 心なし歯車ラッピング盤
株式会社カシフジ
【受賞者】
取締役社長 樫藤 達郎(かしふじ たつろう)
所在地:京都市南区 TEL.075-691-9171
取締役社長
樫藤 達郎 氏
より性能を向上させたい〜逆境からの開発〜
 当社は今年、創立100周年を迎え、創立からずっと歯車をつくる歯切りの機械をつくっています。歯車仕上げ盤とは、研磨盤などがありますが、当初、仕上げとしては物足りない、まして鏡面仕上げはできないものでした。それが本発明では30秒から1分ほどで顔が映るくらいピカピカになるのです。
 当初は「歯面をピカピカにしても、効率や寿命は伸びない」、「ピカピカにしたら、逆に小さい油溝がなくなって効率が悪くなる」とユーザーも我々も思っていたのですが、その逆境の中で開発が始まりました。ところが、いざ開発した機械の現物をお見せすると、それまで歯車の粗さに無関心だったユーザーも興味を持ちはじめ、2010年には納入する状態にまで達しました。
 「心なし歯車ラッピング」は2つのラッピングギアが完全に同期しないとワーク(加工物)が安定せず、当初は危険な印象を与える機械でしたが、その後の制御を工夫し、非常に安全な機械をつくることができました。設計上、一番苦労したことはブレーキの与え方で、ブレーキをかけながら完全に同期しなければならないという点です。
 歯車はあらゆる産業で使用する重要な機械要素ですが、特に最近では自動車のトランスミッションやトラック等のギアに使用する歯車の効率を向上させることで、低燃費、省資源を可能にし、CO2削減につながるということが非常に注目されています。今回の受賞を機に、販売促進の努力もしていきたいと思います。

両歯を同時鏡面仕上げ
 ワーク(被加工物)を回転軸に固定しない、心(しん)なし歯車ラッピング盤。歯車の左右両歯面の同時鏡面仕上げを可能にした。2個のナイロン製歯車とワークをかみ合わせ、油に混合した遊離砥粒(とりゅう)を加工歯車に付着させて、高速回転により短時間に両歯面を仕上げる。
 鏡面にすることによって、歯面強度の向上、かみ合いによる騒音振動の低減、摩擦損失の減少で伝達効率が向上する。
 心なしであることから、ワークの取り付けに位相合わせを必要とせず、特殊な装置を使用しないため従来より工程数が少ない。メンテナンスが簡単にできることも特徴となっている。

心なし歯車ラッピング盤




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