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第39回 受賞者

発明大賞本賞
脳梗塞・無症候性脳梗塞のスクリーニング方法
株式会社アミンファーマ研究所
【受賞者】
代表取締役社長 五十嵐 一衛(いがらし かずえい)
所在地:千葉市中央区 TEL.043-224-7500
代表取締役社長
五十嵐 一衛 氏
脳梗塞のバイオマーカーの開発で、高齢者のQOLの向上に貢献
 当社は、私が千葉大学薬学部を退職した後に設立したバイオベンチャー企業です。社会に役立つ医療の研究を目指すことを設立の趣旨に据えております。
 日本は超高齢化社会の到来が目前に迫っています。こうした社会を見据えた、高齢者の生活の質、すなわちQOL(Quality Of Life)の維持と向上が社会的にも大事な問題となっています。私たちは高齢者に質の高い生活を提供すべく、これまでも努力してまいりました。現代日本の高齢者の三大生活習慣病といえば、がん、心筋梗塞、脳梗塞があげられますが、これらの中で病気の重要度をチェックできる有効なバイオマーカーが存在しないのは、脳梗塞だけです。
 今回受賞したバイオマーカーの使用で、無症候性の小さな脳梗塞を見つけることができ、適切な処置を施せば、脳梗塞が重症化する前に防ぐことができると考え、現在、事業を推進しているところです。おかげさまで、受診者のみなさまには大変な好評をいただいております。
 今、日本には脳梗塞の患者が150万人もいると言われます。しかし、認知症の患者はその3倍にあたる450万人に達すると言われています。認知症も脳梗塞と同様に脳の細胞が壊れる病気です。将来的には、このバイオマーカーを認知症の診断にも応用し、高齢者のみなさまのQOLの維持のために努めていきたいと考えています。
 今回の発明大賞本賞の受賞を機に、より一層、社会の役に立つバイオマーカーの開発を目指し、頑張っていきたいと思います。

脳梗塞の早期発見に寄与
 脳組織や血管が損傷を受けると産生され血漿(けっしょう)中に遊離する、アクロレインという物質がたんぱく質と反応した「たんぱく質抱合アクロレイン」(PC―Acro)が脳梗塞のバイオマーカーとなることを発見。日常生活では判断できないような「かくれ脳梗塞」を、高い精度で診断する方法を確立した。
 数々の細胞障害因子の障害度の強さを検討する中で、アクロレインが強い細胞障害作用を持ち、脳梗塞のバイオマーカーとなることを見いだし、診断方法の実現につなげた。PC―Acroは脳梗塞の重症度と強い相関性があり、このバイオマーカーをインターロイキン―6(IL―6)、C反応性たんぱく質(CRP)とともに測定すると、脳梗塞になる可能性が高い人を84%の精度で見つけられる。これまで脳梗塞の重症度を診断できるバイオマーカーはなかった。
 現在、人間ドックや複数の企業の健康診断に採用されている。脳梗塞になりやすい人を早期に発見して生活習慣などを改善することで、重症化を予防できると期待される。

脳梗塞リスク評価報告書




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