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第42回 受賞者

発明大賞 日本発明振興協会会長賞
胴部材の芯材と軸材を摩擦接合した圧延ロール製造方法
株式会社フジコー
【受賞者】
技術開発センター 常務取締役技術開発 センター長 永吉 英昭(ながよし ひであき)
技術開発センター 商品・生産技術開発室 室長 園田 晃大(そのだ あきお)
若松響工場 商品・生産技術開発室 次長格 吉永 宏(よしなが ひろし)
山陽工場 生産技術室 課長 木村 健治(きむら けんじ)
所在地:福岡県北九州市 TEL.093-871-3724
常務取締役技術開発 センター長
永吉 英昭 氏
トラブルゼロで生産効率を高めた圧延ロール製造技術
 弊社の摩擦接合の技術は、溶解された溶鋼を自動車用鋼板や鉄道のレールなどの製品に仕上げるために使用される圧延ロールに関するものです。海外の鉄鋼メーカーが勢いを増している中、どのようにコストダウンを図るかは重要なテーマです。円柱状のロール部材を切削加工すると圧延ロールは1本しか取れませんが、丸型のロール部材を切断し軸財を接合すれば2本取れます。さらに、これまでは溶接欠陥が不良率を上げていましたが、摩擦接合で量産し始めた昨年7月からクレームがゼロ、製造プロレスでの不良率ゼロも達成しています。この技術ができることで、日本から7〜8mのロール部材を船でブラジルやインドなどの拠点に送り込み、摩擦接合でロールを完成させると重量物を大量に日本から運ぶ必要がなくなり、省エネルギー的にも画期的といえるでしょう。

圧延ロール製造法の発明で、鉄鋼産業の発展に寄与
 従来の溶接・接合法は長時間を要するうえ、ロール胴部材に対して軸材が偏心または曲がって溶接されやすく、溶接後のゆがみ取りが大変である。また溶接箇所に村があると、圧延時の高負荷で亀裂が生じ、軸材の折損事故に繋がりかねない。本発明は、摩擦圧接技術に着目した。摩擦圧接面を外部から予熱する外部加熱と摩擦による発熱を併用し、低い摩擦圧力で摩擦熱を発生させ、低いアップセット圧力で接合する「摩擦圧接プロセス」の開発、発明に至った。

圧延ロールの代表製品




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