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第42回 受賞者

発明大賞 日刊工業新聞社賞
断面形状が波形の集水管
株式会社藤進
【受賞者】
代表取締役 工藤 道男(くどう みちお)
所在地:秋田県秋田市 TEL.018-828-1211
代表取締役
工藤 道男 氏
 受賞した発明は地すべり対策用の集水パイプです。断面が波形であるので従来品に比べて集排水効率の高い集水管です。当社ではテニスコートなどの囲いに使われている防球ネットの販売と工事を行っています。その支柱に樹脂と鋼線との複合丸パイプを使用しており、この強度と耐久性に優れた複合丸パイプの用途開発を考えていたところ、奥山ボーリング株式会社が地すべり対策用の波形パイプを探していました。複合丸パイプのメーカーであるプラス・テク株式会社に波形の成形を依頼し、3社で特許出願、当社で波形集水管の製品開発を行うことになりました。一番苦労したのは価格を決めて地すべり対策工事に製品を売りこむことでした。いまでは国土交通省の新技術ネティスに登録され、全国で地すべり対策用集水管として使用されるまでに至っています。今回の受賞を励みに、波形集水管が今以上に活用され、地すべり災害対策に貢献できるよう、営業努力を続けていきたいと思います。

材質面、構造面から従来品より向上したものを発明
 集水管はこれまで円形のガス管や塩ビニルパイプが使用されてきた。ガス管は強度的には問題ないが、現場によっては10年未満で腐食が顕著になり、パイプの欠損や集水機能の低下があった。塩ビパイプは腐食等による集水機能の低下はないが、地質や地下水条件によっては、挿入設置時に強度不足となる場合があった。そこで開発されたのが、塩ビ材料に鋼線を挿入して強度を高めるとともに、形状も円形から波形にして集水効率をたかめた弊社の「波形ハイストローグ集水管」である。平成16年には集水管の製品名「波形ハイストローグ」が商標原簿に登録された。その意味は、ハイグレードつまり高度で、ストロングは強く、ストローは水を吸い寄せる、という3つの言葉を組み合わせた造語である。波形ハイストローグ集水管は、高度で強度があり地下水の集水効率の高い、地すべり対策用にもっとも優れた波形ハイストローグ集水管である。

波形ハイストローグ集水管
左:継ぎ手部 右:先端キャップ





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