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地域応援隊

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今こそOSAKA! 北部産業界

6月27日(水曜日)付 日刊工業新聞 30面〜35面 地域特集から

 

<出稿企業一覧 33面〜34面>

企業名 新聞広告
冨士精密
淀川工業会
西淀川工業協会
東淀川工業協会
大阪産業人クラブ
朝日プリンテック
参天製薬
スリーイーサイエンス
中田製作所
ホンマ・マシナリー
山本水圧工業所
日下部機械

トップインタビュー わが社の強み

 

山本水圧工業所 山本 知弘 社長

環境にやさしい水を生かす

(大阪府豊中市、06・6334・4651)

山本水圧工業所 山本 知弘 社長

 ハイドロフォーミングマシンやCNCパイプベンダー、耐圧試験機、高水圧発生装置など油水圧応用装置を国内外の多様な分野に提供。環境にやさしい水を生かした技術で各分野での省力化、ハイグレード化の技術や品質、効率的な生産体制が評価され大阪府の「大阪ものづくり優良企業賞2011」最優秀企業賞もいただくことができた。

 これら技術開発や品質向上は人材育成なしに成り立たない。当社は開発、設計、試作に重点を置き、設計が全社員の3分の1を占めている。営業は設計出身のセールスエンジニアが顧客のニーズを的確に把握し対応する。組み立て部門は図面を見ながら段取りなど創意工夫できる適応能力を高めてきた。海外展開ではエンジニアリング拠点としてベトナム進出を検討。ベトナムを始め周辺地域向けの設計や設備の受注を視野に入れ、まずは現地の優秀な設計者を採用し、管理者に若手中堅エンジニアを交代であて、設計者とマネージャーの両者を育てていきたいと考えている。


 

貴和化学薬品 田中 健治 社長

顧客の生産性向上に力

(大阪府豊中市、06・6334・4541)

貴和化学薬品 田中 健治 社長

 当社は金属表面処理剤の製造と、活性炭や排水・脱臭処理剤など化成品の販売を手がける。表面処理剤は各顧客ごとにきめ細かく調整し、各顧客に合った製品を提供できるのが強みだ。洗浄・防錆剤といった塗装用前処理剤や塑性加工用潤滑剤などを生産。活性炭販売では活性炭・ろ剤専用吸引車を2台持ち、活性炭の入れ替えなどメンテナンスも行う。活性炭関連サービスから排水・脱臭処理関連薬品まで、一括で提供できる体制を整えている。

 製品開発では顧客の生産効率向上などに貢献できる製品の開発に力を注ぐ。このほど発売した冷間鍛造の前処理剤「一液潤滑剤 フェロコート」は非反応型薬剤で、従来品と比べて前処理工程の工程数を半分以下に簡略化できるほか、排水処理も不要になる。ユーザーからも好評だ。

 春から中国浙江省湖州市で初の海外生産拠点を稼働した。中国市場開拓とリンやリン酸塩など材料調達が狙い。海外事業拡大などを通じ、現在約30億円の売上高を5年後めどに50億円へ拡大を目指す。このため中国内で更に2拠点、加えてインドやインドネシアへの拠点開設を考えている。

 

トヨシマ 田邉 義和 社長

グローバル生産体制を確立

(大阪府池田市、072・761・9610)

トヨシマ 田邉 義和 社長

 当社はフォークリフトアームメーカーで、特殊鋼板の圧延加工に強みを持つ。2011年に稼働した中国工場も順調に生産しており、日本、米国、中国とでグローバル生産体制が整った。多品種少量生産技術を確立しており、どの拠点でも同じ品質でフォークリフトアームを生産できるのが強みだ。

 日系フォークリフトメーカーが海外拠点開況だ。日本企業が持つ「安全・安心」へのブランド力を生かし、信頼を売れないだろうか。特に食品や医療の分野でブランド力が生るのではと考えている。

 夏の節電対策も、当社にとって課題。日本工場生産分も中国工場で生産し輸入することでカバーしたい。グローバル生産体制を生かし、その時々の為替なども考慮しながら生産調整する。

 

テクノエックス 谷口 一雄 社長

X線要素技術を自社開発

(大阪市東淀川区、06・6323・1100)

テクノエックス 谷口 一雄 社長

 当社は小型X線管、X線検出器など、X線関連で自社開発した要素技術を持つ。昔はこうした要素技術は海外から輸入していたが、大阪電気通信大で研究していた頃からの技術蓄積もあり要素技術を自前でそろえた。これを通じてX線分析装置の小型化や、多様な目的に沿った製品開発を実現している。装置の用途はさまざまで、食品中の有害金属や、貴金属分析などで利用されている。

 日立造船と共同で、コメに含まれる放射性セシウム量を自動連続測定できる検査装置を開発した。福島県で秋にも出荷前のコメの全量検査が始まるのに対応するのが狙い。コメ袋をベルトコンベヤーで流し自動連続検査する装置で、30キログラム入りのコメ袋を1分間に4袋検査できる。検査担当者の安全性と作業性の良さを確保した。更に、漁業者向けに魚の放射性セシウムの有無や濃度を自動連続検査できる装置開発も検討している。
今後は装置ユーザーとの共同開発を強化し、新市場を創出したい。例えば入れ歯内に含まれる金属の成分を分析する装置など、開発テーマはまだまだある。今までX線分析装置が使われていない分野を開拓していく。

 

ダイセイ 川口 健二 社長

サブミクロンの計測に強み

(大阪府池田市、072・761・1651)

ダイセイ 川口 健二 社長

 当社はクランクシャフト、シリンダーヘッドといった自動車の主要部品向け自動計測機や、ベアリング軌道面を超仕上げ加工する工作機械が主力製品だ。設計段階から細部に気を配ることで実現するサブミクロン単位の計測技術に強みを持ち製品展開に生かしている。

 主な顧客の自動車業界では電気自動車(EV)などの生産台数が増えており、エンジン周りで使われる自動計測機への需要が縮小傾向だ。ただ、航空機や宇宙産業、医療機器など、当社の得意とする精密測定・加工技術が生きる分野はまだまだある。こうした分野の新規需要開拓が課題だ。

 また顧客の海外生産シフトが進んでおり、当社も輸出への比重が高まってきている。当社製品は高精度な計測技術を実現するため高度なすり合わせ技術が必要で、新興国での生産はまだ難しい。当面は国内生産する。

 創業時から「スモールエクセレントカンパニー」を目指してきた。新興国の台頭で価格への要求が厳しい時代だが自社技術にプライドを持ち、卓越した品質や機能で選ばれる、当社にしか作れない装置を開発し続けたい。


冨士精密 和田 博行 社長

国内シェア50%

(大阪府豊中市、06・6862・3112)

冨士精密 和田 博行 社長

 1962年の創業以来、ゆるみ止めナットを手がけてきた。創業時から手がける「U‐ナット」は、業界初の「メタルリングゆるみ止め機能」を導入。シリーズ化し、今は国内のゆるみ止めナット市場でシェア50%を占めるまで成長した。

 U‐ナットは、ナット本体の上面に、特殊バネであるフリクションリングを一体成形している。ナットを締めつけると、フリクションリングがボルトのネジ山に接し、ネジ山にそってボルトのネジ面を押さえ込む。そのバネの戻ろうとする力とボルトナットのネジの引っ張り合う力で、ゆるみ止めになる仕組みだ。バネ材のため再使用性が優れているのも特徴だ。

 自動車部品、ロボット、工作機械など、さまざまな業種の日系メーカーを中心に採用されているほか、欧米でも展開している。海外拠点はインドネシアと台湾にグループ会社をおく。最近は日系メーカーの海外生産に合わせて、海外の売り上げが毎年1?2割程度増えている。

 今後もアジアの発展に合わせて新拠点を拡充し、グループ会社の相乗効果を高めていきたい。

 

明治機械製作所 廣田 貢 社長

利益率7%目指す

(大阪市淀川区、06・6309・1221)

明治機械製作所 廣田  貢 社長

 コンプレッサーや塗装機器などを手がけるわが社。専業メーカーならではの高品質を武器に、低価格な外国製との差別化を図っている。今年は創業88周年。先日岡山県で開いた記念式典では、北海道から沖縄までの取引先が集まっていただき、大変ありがたかった。製品の性能だけではなく、社員の人間力もわが社の強みだ。目標、目的、スピード、期限の4つを意識するよう伝えている。

 昨年は経常利益率6・2%だった。3年後には7%を目指す。今年はその1年目として、職場、人間関係、品質を明るくすることに取り組む。具体的には、明るい職場の実現に、工場照明の発光ダイオード(LED)化をした。床がよく見えるようになり、働きやすい環境作りができたほか、管理職も含めて全員で床を塗り直した。こうした社員同士の協調も重要だ。

 日本の品質は超一流。しかし、機能性とデザインは海外が強い。これからの製品作りには、ターゲットの国や地域に見合う機能や、ボトムアップによるデザイン、そしてグローバル意識が必要だろう。


日下部機械 簑原 寛秀 社長

海外ネットワークに強み

(大阪府豊中市、06・6866・1131)

日下部機械 簑原 寛秀 社長

 当社は商社機能とメーカー機能の両方を持つハイブリッドカンパニーとして活躍している。事業用ボイラ、建設機械などの製造設備の販売に加え、ライン導入支援や製造設備の設計開発も手がける。国内7社、中国4社の生産委託先を持ち、自社設計の機械も販売している。

 ブラジルやインドなど20カ国以上の国へ直接輸出するなど、海外ネットワークの豊富さも強みだ。特に中国製造業とのネットワークが強く、約30社の輸入元を持つ。中国企業とのやりとりを通じ蓄積した、品質と納期管理ノウハウが自慢だ。

 中国企業を知るにつれ、やはり日本企業の技術力は優れていると感じる。そこで、高度なロボット技術やセンシング技術など日本の技術力を生かした、特殊溶接ロボットシステムを開発している。発電所用ボイラの製造工程で使うロボットで、近く本格販売する。
最近は発電所が盛んに建設されているインド市場へのボイラ関連製品展開に力を注ぎ、今期中の現地法人開設を目指す。中国と比べインドでの事業展開は難しいと聞く。難しいエリアの攻略で差別化につなげたい。


キシロン化工  鈴木 隆夫 社長

100種超す商品群

(大阪市東淀川区、06・6829・3113)

キシロン化工  鈴木 隆夫 社長

 わが社の強みは手洗い洗浄剤、工業用洗剤をはじめとする商品の幅の広さ。工場や機械関連の作業現場をはじめ、さまざまな業種の方から「使いやすい」と長年評価していただいている。しかしまだまだ未開拓の工場が多く、また他品種小ロットの販売にも力を入れる方針で、新たな販売手法を模索している。

 商品力を生かすため、ケース単位だけではなく1個から販売することで、個人や小規模工場など新たな顧客の開拓を考えている。配送コストの低価格化とインターネットでのマーケティングの必要性を感じ、ネットでの受注体制を整えた上で同業他社がこれまでやってこなかった小ロット販売を行っていく。

 販売するのは、業務用洗剤や防錆剤、作業服用洗剤など100種類の工場用ケミカル商品。ほかにも、墓石洗浄セット「ご先祖様のおかげです」を販売する。墓石の黒ずみを水だけで落とせるセラミック製の洗浄石で、化学工業メーカーのノウハウを生かして開発した。今後も多種多様な商品を一般ユーザーに幅広く訴求していく。


ホンマ・マシナリー 本間 義朗 社長

大型・超大型工作機械に実績

(大阪市淀川区、06・6309・8881)

ホンマ・マシナリー 本間 義朗 社長

 当社は大型・超大型のターンミラー(複合加工機)や門型マシニングセンター(MC)、大型の特殊工作機械などを手掛けている。ワーク(加工対象物)を載せるターンテーブルの直径で1�団兇�ら最大9�辰泙蚤弍�する。発電用タービンや鉄道用の車輪・車体部品・レールの加工などで、欠かせない工作機械を供給している。特に新幹線のポイント切り替えに使うクロッシングレールの加工は、100%当社の機械が使われている。

 受注生産で顧客の要望を聞きながら、高精度の製品を作り込んでいる。現在の受注残は金額ベースで2年弱。売上高の約7割が海外向けだ。昨年は中国に駐在員事務所を設けた。中国は直近の受注環境で停滞感があるものの、鉄道関連などで当社の大型機ニーズは高い。インドも火力発電設備向けに加工機を受注し、今後も期待できる。

 モノづくりがある限り工作機械はなくなる産業ではない。大型機に特化する当社は他社と違いを打ち出しやすく、国内生産で生き残れると思っている。価格競争に陥らないよう、ブランド力をしっかり磨いていきたい。

 

桜川ポンプ製作所 市谷 清 社長

水中ポンプに絞って展開

(大阪府茨木市、072・645・5252)

桜川ポンプ製作所 市谷  清 社長

 「Submersible Techno Solution 水中技術で課題解決に挑戦する」が、わが社のスローガンだ。これまで取り組んできたモノづくりの技術を集約する意味でも水中ポンプ、水中機械に絞った事業展開をする。その上で省エネや環境に対応した製品を提供する方針だ。これは長年積み重ねてきた経験と実績、時代の変化とともに要求される過酷な条件への技術力を ”桜川スローガン“ としてまとめている。

 これまで培ってきた技術が現場での改善提案、新しい用途への取り組みなど、市場の要求に即応できる企業を目指す。

 3年後の2015年9月には設立60周年を迎える。この時に向けた中期経営計画も策定した。水中技術を極めるために、経営の変革、ブランドの推進、海外展開などが主な柱だ。そのためにも社員ひとり一人の実行するためのスピード力、コミュニケーション能力の向上を高めていきたい。コスト意識や5Sの徹底も持ち続けたい。

 これからも桜川ポンプは「水中ポンプの事ばかりを考える」決意だ。


中田製作所 中田 勉 社長

独自のロール成形機を製作

(大阪市淀川区、06・6303・1900)

中田製作所 中田  勉 社長

 当社は、金属板を円筒状に変形させて溶接し最適なパイプに仕上げる、独自の冷間ロール成形機や関連装置を製作する。成形機や付属設備を組み合わせたロール成形ラインのエンジニアリングも手掛ける。製品は油井・油送管や自動車部品、建設資材など幅広く使われる。海外販売が約8割を占め、ロシアや欧州、中国、米国などへ供給する。従業員60人ほどの規模だが、約1割を外国人社員が占め、グローバル化を推進している。

 他社と差別化できる独自技術を求め、東京大学生産技術研究所の指導も受けながら、製品開発に取り組んだ。1998年に3次元有限要素法(FEM)解析技術をベースにしたロール成形機「FFXミル」を開発した。職人技が必要な成形過程を3次元解析し、最適なロール成形を実現したものだ。この成果は、2010年に製造業最高の栄誉となる「大河内記念生産特賞」の受賞にもつながった。

 今後も研究開発型企業を志向し、新たな技術に挑み続けたい。ロール成形業界の発展に向け、日本発の技術を世界にPRすることにも努めたいと思っている。

 

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