日刊工業新聞社の特色
産業の今が見える 明日が読める
「産業を広く、深く」――。日刊工業新聞は産業専門の総合紙として、すべての産業分野を守備範囲にマクロ・ミクロ両面から、企業活動や仕事に役立つ情報を迅速・的確に発信しています。なかでも「モノづくり」、「中小企業」、「技術」は大正初期(1915年)に産声を上げて以来の日刊工業新聞のDNAそのもので、分厚い情報量を誇っています。21世紀前半、産業革命に匹敵する経済・社会変革が予想される中、日刊工業新聞はこれからも、変わる産業の姿を、変わらぬ情熱で産業の最前線から日々お届けします。
■産業マクロ
1〜3面は総合面。1面はその日の厳選されたニュースで構成し、タイムリーな企画・読み物を随時掲載しています。「産業の『今』と『明日』が分かる」がモットー。2面は中央省庁はじめとした経済・産業政策ニュースを主体とし、企業信用情報や他紙に載らない産業人の計報も読者の高い信頼を得ています。3面は人事や会社組織に関するニュースを収容し、大企業や注目企業の経営戦略を解剖するシリーズ企画「企業」は人気の連載ものです。最終面の「深層断面」(火〜金曜)はホットなニュースの深掘りがコンセプト。日替わりでニュースの実相を解説・分析します。
■産業をフルラインでカバー
日刊工業新聞の大きな特徴は業界別の紙面編成。業界ごとに記事が整理され、読みやすい構成になっています。「自動車」、「エレクトロニクス・デバイス」、「情報通信」、「機械・ロボット」、「機械」、「環境・エネルギー」、「素材・医薬」、「建設・物流」、「流通・サービス・生活」、「金融」、「株価」、「商品」、「科学技術」、「産学連携・大学」(火・金曜)、「中堅・中小・ベンチャー」などの各面が並びます。とりわけ自動車、エレクトロニクス・デバイス、情報通信、機械をはじめ、モノづくり、ハイテク関連には連日多くの紙面を割き、読者・産業界のニーズにこたえています。また、環境、産学連携、知的財産など横串的テーマの紙面展開にも一層力を入れています。
地域版は「東日本」と「西日本」。国内約50の支社・支局から、列島各地の自治体施策や産学官連携、街づくりのニュースを全国に向けて発信しています。
■リスク管理面
他紙に見られない紙面が「リスク管理」(火・水・木曜の週3回)。安心・安全が社会のキーワードとなる中、企業存続の基盤としてリスクマネジメントの重要性が飛躍的に増しています。リスク管理面では、曜日ごとに「コーポレート」(企業活動全般にかかわるリスク、火曜)、「安心・安全」(自然災害やテロ、事故など外的リスク、水曜)、「情報セキュリティー」(サイバーリスク、木曜)と性格付けして毎回、個別テーマを取り上げます。
「リスクマネジメントABC」と題した基本講座を連日掲載しているほか、「わが社のリスク管理部署」、「プロフェッショナル訪問」、「この製品 この会社」、「ハザード〜地域を守る」、「各国情勢ファイル」などのコーナーがあり、リスク管理に関する情報を縦横に提供し、読者の関心を集めています。
■新設面続々
業種や職種を問わず、誰でも親しめる紙面として、「ゼミナール」、「オピニオン」、「新製品フラッシュ」(いずれも月曜)などがあります。「ゼミナール」はその名のとおり、学識経験者やシンクタンクの専門家らが国際経済や産業問題についてやさしく解説。「オピニオン」では各界のリーダーや経営者の寄稿が読みごたえがあります。このほか、「ウイークエンド」(金曜)は友・遊・健康・食をテーマに肩の凝らない読み物が好評です。
■新聞制作システム(CTS)
日刊工業新聞はCTS(パソコンによる編集組み版システム)により制作されています。
このシステムは高性能パソコンを使いOS(基本ソフト)にはLinux(リナックス)を採用し、高度なシステムを構築しています。
当社の新聞制作にコンピューターシステムが初めて導入されたのは1978年です。
第1次CTS(NACシステム)以降、N−CES(工ヌセス)l次、2次、3次とバ−ジョンアップしてきました。そして2001年にデジタルマルチメディアに対応した新CTSが完成、新聞事業と電子媒体が一体化した複合メディアに十分対応できるシステムを構築しました。
■組み版機能の強化
組み版機能の特徴は、簡単な操作で紙面制作ができることです。通常作業に必要な項目はアイコン化し、地紋見出しのパターン化や見出し作成の簡略化など、あらゆる面で簡単操作を徹底追求しています。写真の拡大・縮小、文字の回転なども自在にできます。もちろん詳細な指示でより高度な組み版も可能にしています。こうした機能により、ビジュアルで読みやすい紙面が制作できます。さらに文字の拡大や横組みにも柔軟に対応、拡張性の高いシステムとなっています。また、新聞制作では珍しいペーパーレスでこのシステムを運用しています。
■記事送稿・デスク作業を効率化
取材記者は専用ノートパソコンで記事を書き、取材先や記者クラブから社内のCTSにアクセス、瞬時のうちに担当デスクの端末に送信できます。また、デジタルカメラで撮った写真も同時に送れます。担当デスクは記事の精査や写真・画像の選択、掲載指示などを端末上で行えます。さらに写真・画像はデータベースに保管しておき、必要なときにいつでも取り出して利用することができます。
■全国ネットワークを広域イーサネット(広域LAN)で構築
記事原稿を送稿する回線も高速化し、信頼性・拡張性の向上を図っています。