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第43回 受賞者
代表取締役
斉藤 義貴 氏
捕集器による排気圧力損失を大幅に低減
うず溝構造を利用した排ガス用の微粒子捕集フィルター。半導体製造装置(CVD)などから排出されるガスから微粒子を捕集する。装置内部にうず溝構造を設け、排ガス中に含まれる微粒子を遠心力で分離する。従来の除去方法は、操業を停止して、分解するといったメンテナンスが必要であった。さらに、微粒子そのものの影響で真空ポンプの寿命が短くなるという課題があった。
開発した捕集器は圧力損失が小さく、フィルターの目詰まりが小さく長寿命という特徴がある。さらに、うず流旋回吸着と高機能フィルターによって1マイクロ―300マイクロメートルという幅広い粒子径の粉じんを捕集できる。
除塵装置「トラパック」
発明大賞東京都知事賞
粒状体地盤コアバーレル
基礎地盤コンサルタンツ株式会社 代表取締役社長 岩﨑 公俊(いわさき きみとし)
技術本部酒井研究室 室長(顧問) 酒井 運雄(さかい かつお)
所在地:東京都江東区 TEL.03-6861-8800
代表取締役社長
岩﨑 公俊 氏
原地盤状態 乱さず採取
土木・建築構造物の建設に必要な地盤調査時、砂れき地盤など崩壊しやすく取り出すことが困難な地盤で、原地盤状態を乱さずにサンプルを採取する技術。地質観察や強度情報を得る室内土室試験の試料採取を目的に使われる。
従来手法では、サンプリング時に試料表面や細粒土を消失してしまっていた。本技術は、潤滑剤として高粘性流体を使うことで、原地盤状態を乱さずに試料の採取が可能である。水溶性ポリマー溶液を使って試料表面を保護し、崩壊しやすい砂れき地盤の採取が可能になった。
採取コア例
コート事業部 研究開発部 副主席技師
犬塚 稔 氏
厚みの異なるレンズに高い再現性で着色
厚みの異なるレンズに高い再現性で着色する技術。昇華性染料をインクジェットプリンターで転写紙に印刷し、レンズに転写して染色する。色の再現性が高く、安定して目的の色を出すことができる。さらに、プリンターを使うことでインク量の調整が可能なため廃液が減り、環境にも良い。
従来は、レンズを染料を融解した染料液に浸漬して着色していたが、レンズの厚みが異なると色の再現性が低くなるため、熟練者が一つ一つ色修正する必要があった。
気相転写染色装置 TTM-2000
発明大賞 日刊工業新聞社賞
ダイレクトタッチ型メタルダイヤフラム弁
株式会社フジキン わざつくり部門技術本部 常務取締役 山路 道雄(やまじ みちお)
革新設計課 参事 谷川 毅(たにかわ つよし)
革新開発設計課 主査 薬師神 忠幸(やくしじん ただゆき)
所在地:大阪府柏原市 TEL.072-977-4661
革新設計課 参事
谷川 毅 氏
高速で開閉し、ガス流量を精密制御
高速で開閉し、ガスの流量の精密な制御をするダイヤフラム弁について、形状と素材を改良して耐久性を向上させた。素材を複数のステンレス鋼板とニッケル・コバルト合金薄板との積層体で形成し、形状および構造に特徴を持たせることで、一定の流量を保つことができる。
従来は一定流量を維持するためにダイヤフラムを大きく変形させて流路断面積を確保していたが、高速で開閉を行う場合には負荷がかかり、破損の恐れがあった。
ダイレクトタッチ型メタルダイヤフラム弁
発明功労賞
低ノイズで連続波長掃引可能な波長可変半導体レーザー
(スペクトラ・クエスト・ラボ株式会社内) 室 清文 氏(個人)
所在地:千葉市中央区 TEL.043-305-5563
考案功労賞
発明奨励賞