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第44回 受賞者
発明大賞 本賞
唾液分泌量を評価する口腔(こうくう)粘膜湿潤度検査機器
株式会社ライフ 代表取締役 古川 誠(ふるかわ まこと)
品質部 佐藤 龍起(さとう りゅうき)
統括部 取締役 古川 潤(ふるかわ じゅん)
所在地:埼玉県越谷市 TEL.048-990-8201
代表取締役
古川 誠 氏
静電容量式技術を導入
口の中の湿潤度を調べて口腔内乾燥症の診断や予防に役立つ口腔内水分測定器。水分量の違いによる誘電率の変化をセンサーで検出する静電容量式技術を導入した。センサー部位を口腔粘膜表面に数秒間押し当てることで湿り具合を数値化できる。唾液(だえき)腺の慢性的な炎症から乾燥症状となる自己免疫性疾患の一種「シェーグレン症」や「口腔機能低下症」の診断などに使える。
従来方式の測定用のガムやガーゼで唾液を吸い取って重量の増加分を測定する方法では、評価が難しかった。
口腔(こうくう)粘膜湿潤度検査機器
発明大賞 東京都知事賞
中赤外顕微鏡用高機能ダイヤモンドATR対物鏡
株式会社エス・ティ・ジャパン 代表取締役社長 中川 孝郎(なかがわ たかお)
技術部 増谷 浩二(ますたに こうじ)
技術部 係長 杉本 哲也(すぎもと てつや)
所在地:東京都中央区 TEL.03-3666-2561
代表取締役社長
中川 孝郎 氏
観察しながら正確測定
試料に照射した赤外光の全反射光から試料表面を調べる顕微鏡の部品で、試料の明瞭な観察と観察部位の正確な測定ができるダイヤモンド全反射減衰法(ATR)対物鏡。照明用可視光を透過するダイヤモンド結晶を使い、試料の観察位置と測定位置を高い精度で一致させた。従来、可視光を透過しないATR結晶での試料観察には、複雑な装置が必要だった。
画像の解像度は10マイクロメートル(マイクロは100万分の1)以下を実現した。観察しながらの測定も可能。
中赤外顕微鏡用高機能ダイヤモンドATR対物鏡
発明大賞 日本発明振興協会会長賞
密着締付式サイズフリー容器運搬袋
株式会社ミヤゲン 取締役会長 宮元 武壽(みやもと たけひさ)
合同会社シービービズ 代表社員 宮本 武利(みやもと たけとし)
所在地:福井県敦賀市 TEL.0770-21-0038
会長
宮元 武壽 氏
容器に密着、こぼれず
1枚のポリエチレンフィルムで一体形成した容器運搬用ビニール袋。コーヒーカップなどの中身をこぼさないように保持して手提げ部分を握って運べる。ビニール袋の内部にはスポット溶着が施され、容器を押し込むことで必要な箇所のスポット溶着部が剥離。容器に密着し締め付けることで安定的に保持できる。
現在は石油化学樹脂製だが生分解性樹脂を材料とすることで環境面での優位性を見いだせる可能性がある。飲用カップホルダーなどの既製品に対応しており、今後複雑形状の容器への利用も期待できる。
密着締付式サイズフリー容器運搬袋
代表取締役
栗田 省三 氏
大きさ・重量4分の1
切削加工で発生する金属の切りくずを破砕し固形物に成形し処理する小型・軽量切りくず破砕圧縮機。破砕刃を持つ破砕機を投入口直下に設け、切りくずを破砕し圧縮することで、カール状の切りくずでも付加装置無しで処理できる。従来の切りくず圧縮機の圧縮室に対して、前段に破砕機を設けることで小径の圧縮室にすることが可能。切りくずの移送機構や破砕機構などの動力源も合理化。同規模の切りくず圧縮機と比べ、大幅な軽量化と省スペース化を実現した。
金属切削屑粉砕圧縮装置
発明功労賞
考案功労賞
水位等を検知し太陽光を電源とした水門扉の自動開閉装置
橋詰 薫 氏
所在地:長野市 TEL.026-283-0365
発明奨励賞
発明育成賞