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第47回 受賞者所属および役職等は受賞時のものです。
代表取締役
林 正晃 氏
鼓膜の切開が不要な非侵襲の治療を可能にした中耳加圧装置。空気圧波動を外耳道から導入し、鼓膜を介して耳小骨を振動させることで、内耳に蓄積された内リンパ液の排出を促す。小型軽量で専門医のもと患者自身で操作が可能。
内耳の感覚器が内蔵されている内リンパ腔内の圧が高まることで、難聴や耳鳴りなどを伴うめまいが反復して起きる難治性の「メニエール病」の治療に高い有効性を示している。
空気圧波動の継続時間や圧力、パルス幅、周波数が調整可能で、最適な条件を設定できる。装置は2017年に薬事承認され、18年に保険適用された。(第一医科=東京都文京区)
製品開発センター センター長
高橋 大輔 氏
360度以上の連続回転を伴う場合に、制御力を大きくしたり小さくしたりして、速度制御可能なダンパー。ブラインドの昇降装置として利用した場合、ブラインドの低速降下と軽い力での巻き上げを可能にする。
回転に伴いピストンが移動。オイルが圧縮されることで制御力を発生させる。制御力はオイル流路のすき間量の大きさにより変化する。歯車なしで速度制御が可能なため、摩擦音がなく、静音性にも優れている。(TOK=東京都板橋区)
技術部 課長
清水 貞治 氏
自動で水抜きができる吸気開閉機構を内蔵した不凍水栓柱。通常時はピストン部が膨張し通気孔を封止。冬季は体積が収縮し通気孔の封止が解除され、空気が水栓柱内に入る。
不凍水栓柱は冬季に管内の水が凍結し、管が破裂する恐れがあるため、管中の水を抜いて凍結を防ぐ。開発品はワックスの温度による体積の膨張と収縮を利用して温度感知と駆動を両立させる機構を組み入れ、水抜きの操作を自動化した。(竹村製作所=長野市)
取締役会長
今井 公文 氏
厚さ0・5ミリメートル程度の木材単板を連続的に波形形状に曲げ加工する方法を確立し、加工装置も開発した。形状を整える整形装置と、整形された波形を固定する安定化装置とともにシステム化した。
加湿した平板を波形に成形後、高温の加熱プレスと急冷のためのプレスを連続で用いて整形し、形状を安定化させる。形状を工夫することで成形後も接着剤や樹脂などを使う必要がなく、割れが発生しにくい。表面のけばも立ちにくい。(今井産業=青森県平川市)
発明功労賞
考案功労賞
受取る、もしくは拾える、さらに袋に入る犬の糞処理具
(個人)
小林 聡子 氏
省スペース軽量長机
(個人)
野坂 三樹 氏
発明奨励賞
車いす片手駆動用キャスター補助デバイス
(個人)
佐藤 義文 氏